「勉強しているフリで学力向上はない!」 バックナンバー
淳風塾と他塾との決定的な違いは何か?さまざまな違いがあるが、その中でも歴然とした違いがある。淳風塾は覚えるべき重要な内容をコンパクトにまとめて、徹底的に覚えさせる仕組みである。覚えてない生徒には追試で覚えさせる。
他塾ではコンパクトなまとめはない。こう言っては失礼だが、重要事項をコンパクトにまとめるノウハウがないのかもしれない。さらに重要事項を徹底的に覚えさせる仕組みもない。せいぜい「ここは大切だから覚えておくように」と言うだけである。
これで生徒が「はい、分かりました。」と言って、覚える生徒がどれだけいるだろうか?良い返事をする生徒は多いだろうが、素直に覚える生徒は極めて少数である。
これに対応するために、ほとんどの塾では問題数を多くこなす方法を採用している。問題数をこなしていればいくつか覚えられるから…。だが、わけも分からずむやみやたらに問題数をこなすことを繰り返せば、子供たちに過重な負担を強いることになり、長期的には勉強嫌いな子になりかねない。
しかし、保護者の中には子供が机についているのを見て「勉強をしている」と喜ぶ人がいる。単に答えを丸写ししているだけで、学力向上に何の役にたたなくても、内容を吟味することなく喜ぶのである。昔、淳風塾の生徒が私に次のように訴えたことがある。「僕が机について、あいうえお、あいうえお」と書いていてもお母さんは喜ぶ。
さすがにこれは言い過ぎであろうが、保護者の一面を的確に捉えている。1,2年前の話であるが、淳風塾に通っていた姉妹。お姉ちゃんは長い時間家で勉強していたが追試の常連であった。逆に妹は勉強時間が短かったが、ほとんど追試はなかった。
保護者の見方は「お姉ちゃんはすごい努力をしていたが、妹は努力が足りない」であった。妹は集中力があるために短時間で覚えることができたが、お姉ちゃんの方は集中力不足のために長時間勉強していただけである。これはその分かりやすい例になるだろう。保護者の目につくとこで勉強している姿を見せれば、保護者は安心し喜ぶのである。
話を戻すと、前述のようにコンパクトなまとめを覚えてない生徒には「無料追試」で対応している。ただ、家でほとんどやってきてない生徒には「追試」をしない。その生徒の「なまけ」を淳風塾が「無料」でカバーすることはない。
他塾でこういう無料追試、換言すれば無料補習をすることはない。塾は決してボランティアではないから。会社の目的は「利潤の追求」である。これは中3の「公民の教科書」にも書いてある基礎的な知識である。
つまり、補習をすれば経費が発生する。そのため補習料金が発生するのは当然である。それを淳風塾は「無料」で対応している。そのため教師には無駄な負担がかかっているのも事実である。
塾は多いため生徒・保護者の選択肢は広くなる。これは消費者である生徒・保護者にとっては決して悪いことではない。しかし、反面「利益至上主義」に走り、学力を伸ばすことを第一義的にしない塾もある。
生徒・保護者はそれをしっかり見分けて欲しい。その見分け方は単純で明快である。現に通っている生徒が「上がっているかどうか」である。子供の「勉強に対する姿勢が変わったかどうか」である。百の理屈は要らない。
2023年06月