「塾はどう選びますか?」 バックナンバー
保護者がお子さんを塾に通わせるとき、塾の選択基準で最もウエイトの高いのは何であろうか?もちろん、学力が伸びることが最も大きな要素であることは言うまでもない。なぜなら、塾に通わせるのは「学力向上」がその目的であるから。お金がからんでくるので「料金の安さ」も大きなポイントの一つだろう。
では、学力が上がる塾と保護者が考えるのは何を基準にしているのだろうか?これは古くて新しく、しかも根源的な永遠の問いではないだろか?保護者が選択時に最も悩むのはまさにこのことである。
大手の塾は「合格者数」を前面に出した広告を打つ。確かに合格者数が多いということはその塾の実績ととらえることができ、目安の一つと考えるのは当然のようにも思われる。そのため大手に限らず合格者数を前面に出す中小の塾もある。
ところで、塾業界では昔から「合格者数の実数」という摩訶不思議な言葉がある。例えば、六校の合格者数に入れる基準が変われば合格者数は大きく変わる。夏期講習会とか冬期講習会に来ただけの生徒をカウントしない数を「実数」と言う。逆に多くの塾ではそれらの数を加えるのである。
他にも様々な要素がある。実力試験を受けただけの生徒をカウントするか否か。もっと言えば「高校合格者数」に、小学生のときに2,3か月通っていた生徒をカウントするか否かなど、ざっと挙げるだけでも多くの要素がある。
しかし、合格者が多くても、こういう「水増しの数」を含んでいれば、決して「良い塾」とは言えない。「水増しの合格者数」と同じ条件で不合格者数をカウントすれば、生徒・保護者も驚くべき数になるだろう。
悲しいかな、塾業界においてはそれらの統一的に合格者数をカウントする基準がない。そのためそれぞれの塾が各自勝手な基準で「合格者数」を打ち出しているのに過ぎない。そのため「合格者数」を鵜呑みにできないのも事実である。
つまり大勢の合格者数の裏には大勢の不合格者数がいると容易に想像がつく。こう考えると、単なる合格者数の多少は「塾の良し悪し」の基準とはならないだろう。
さらに言えばもっと悪質な塾もある。「虚偽の合格者数」を打ち出す塾もあるということだ。過去に小学生の指導などやってなかった塾が、過去の中学入試合格実績をうたったり、高校生の指導をやってなかった塾が大学合格実績をアピールする「詐欺商法」に近い塾もある。
合格者数だけでなく、「耳障りの良いトーク」で、生徒・保護者を喜ばせて入塾させる塾もある。「六校入試大丈夫でしょうか?」「有名中学入試大丈夫でしょうか?」などの保護者の不安に根拠もなく「大丈夫ですよ!」と答えるのである。国語・数学・英語など基礎が欠如していても「大丈夫!」と答えるのである。
実力は一朝一夕に身につくものではない。英語で言えば、be動詞、一般動詞の疑問文、否定文。また現在形、過去形未来形、完了形などの時制。加えて助動詞、不定詞、動名詞、関係代名詞、仮定法など文法事項だけでも多岐にわたる。
文法事項だけでない。中学校時代には最低でも約500単語は覚えなければならない。中1、中2で100単語前後しか覚えてない生徒が、中3で400単語を一気に覚えるのは至難の業である。
さらには数学、国語、理科、社会もある。そのため理解し吸収しなければならない量は多い。それらが簡単に理解し覚えられるのなら、今までにすでに理解できている。塾に入ったから急に記憶力が上がるわけではない。
淳風塾で言えば六校の合格者を割合で示している。中3の最後まで通った生徒の合格者の割合である。入塾するときは現状の学力を調査して、生徒・保護者が現状を認識してもらうことから始める。そのため根拠もなく安易に「大丈夫!」とは言わない。
また、表面的な「安さ」をセールスポイントにはしない。淳風塾オリジナルの単元別まとめを覚えてない生徒には無料追試補習。さらに定期テスト・単元別テスト対策など、授業料は無料の補習をしている。しかも、毎月の授業料は大手と比べるとかなり安い。
それが可能なのは淳風塾の建物は自社物件であること、経営者自らが授業を行うため、一般管理費が低いからである。目先の安さは演出しない、合格者数は決して虚偽や水増しはしない。
本当にお子さんの学力を向上させ、実質的に安いのはどこであろうか?お子さんの人生が大きく左右される塾選び。それぞれの塾の実態をしっかりと認識して選択してほしい。
2023年05月