「スシロー店内少年犯罪事件」 バックナンバー
トンデモナイニュースが耳目を引いている。あの回転寿司の「スシロー」店内で、高校生が醤油さしを舐めたり、湯飲みを舐めまわして元に戻したり、回転している寿司に唾をつけたりする動画がネット上で流れたのである。
ネット情報によると、滝沢ガレシ氏が本人を直撃したところ、「なんでこの程度でWWWW」と、反省の様子はまったくなかったとのことで、彼の通う高校と学科、氏名を公表したという。
単なるいたずらで済む問題ではない。明らかに違法行為である。スシローは警察に届け出ている。彼と彼の保護者が謝罪に訪れたようだが、謝罪で済むようなレベルの問題ではない。そのため警察への通報の取り下げはしないという当然の判断をしている。スシローは直ちに醤油さしを交換し、湯飲みを消毒したが、それで「おしまい」にはならない。
彼自身は軽いいたずらに過ぎないと、たかを括っていたのだろうが、ネット社会においてはすぐに身元が明らかになる。実際問題として前述のように彼の本名だけでなく、通う高校名、学科、その高校の偏差値までもさらされている。
さらには卒業生が改造車で校庭に乗り込んでいる、という真偽不明な情報まで飛び交っている。同校に通う真面目な生徒、卒業生には迷惑千万な話である。
おそらくその情報は消えることがない。彼の一生に付きまとうだろう。後述するが、スシローの損害賠償金は彼が想像を絶する金額になることも予想される。
なぜなら企業イメージの大幅ダウンが生じているから。スシローは回転レーンと客席の間に透明のアクリル板を設置するほか、回転レーンでは注文された商品のみを提供する方法に改めるなどの対策をとるという。
しかし、どんな対策を取ろうとも、それをかいくぐる方法を考える者も出ることを、多くの消費者が考える場合、スシローだけでなく、回転寿司業界全体のイメージダウンは極めて大きいと言わざるを得ない。
これは勝手な想像ではない。スシローの企業イメージは明らかに落ちている。それも当該企業自体の責任ではなく、第三者によるいたずらによって…。株価が168億円もの下落がその端的な証明だろう。簡単に言えばスシローの企業価値が168億円落ちたということだ。
小手先の対策ではいたちごっこである。防犯カメラを設置して、いたずらをした者は犯罪者として警察に届け出て処罰してもらう。それだけでなく民事訴訟を起こして、損害賠償を請求することを徹底したほうが良いと思われる。
マスコミ報道によれば、アメリカでは決して起こらないという。なぜなら、こういう事件を起こした場合、実際の損害の数倍の賠償金を払う法律が存在するから…。その賠償金が余りにも大きく、恐ろしくてやれないという。
現在の日本ではそういう立法を求める世論はない。しかし、礼儀正しいと言われる日本人だが、いずれはアメリカ合衆国なみの法律が求められる社会になるのではないかと思う。「人に迷惑をかけない」ことを最大の美徳にしてきた日本。その美徳もいずれ消え去る時代が来るのであろうか?
2023年02月