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「入試は自己啓発の試金石」        バックナンバー

 受験シーズンが今年もやってきた。身も蓋もない表現をすれば、12月では一般的にはほぼ優勝劣敗が決まっている。大学の推薦入試続いて中学入試など、入試までの時間が短いほどその割合は高くなる。だが極めて少数ではあるが、ここから大逆転を起こす生徒もいるのも事実である。

 そのため
受験生とその保護者にとっては成績に一喜一憂する時期である。定期テスト、単元別テストの点が上がった、逆に下がったと喜んだり、落ち込んだりする時期である。しかし、どんなに一喜一憂しようとも結果は変わらない

 保護者の気持ちは至極真っ当で理解できないわけではない。しかし、そういう不安定な気持ちで子供に接する方が効果ははるかに低い。
保護者の気持ちが揺れ動けば揺れ動くほど、子供たちの不安は増す

 その結果、
ますます子どもの不安は増し、勉強への集中力は削がれる。誤解を怖れずに言えば、そういう保護者は子どもの足を引っ張っていることになる子供たちが目的に向かって最大限の努力を尽くすことが最も大切であり、それを陰で支えるのが保護者の役目である。

 たとえ
入試に失敗しても決して人生の敗北を意味しない。80有余年の人生において、入試は単なるプロローグに過ぎない。何度も指摘しているように、学歴社会と言われて久しいが、現在は従来型の学歴社会ではない。大卒が圧倒的な少数派であった時代には一定の大学を卒業するだけで評価された。

 しかし、50%を超える日地が大卒で、しかも大学が1年に1校つぶれる時代においては大卒の価値が大幅に下落し、たとえ
有名大学を卒業しても目指すレベルの会社への就職が困難な時代である。

 つまり、単なる学歴だけ、換言すれば
答えが一つのペーパーテストが強いだけでは、社会ではまったく通用しない。もちろん、一定以上の知識を有することは、社会の中で活躍するには必要不可欠の要素であるのは事実である。

 数学的に言えば、
一定の知識=学歴は、必要条件であって十分条件ではない。目標に向かって努力できる強い気持ち、集団の中で生きていける対人関係の力、換言すれば自分の考えを正しく相手に伝えられ、相手の考えを正しく共感的に理解できる、いわば人間力が備わっていないと社会では弾かれるのである。

 良い中学、良い高校、良い大学を卒業し、良い会社に就職することが、直接に将来に結びつかなくなっているのだ。それだけで通用するほど甘くはない。現在の社会は目まぐるしく変化が起きている。

もっと言えば、
現在の大企業が20年、30年先に存続する保証はどこにもない。今まで絶対的な安全圏と考えられていた公務員でさえ、今後は大きな変革の波を受けるであろう。
国際化の波は、まるでうねりのように日本社会を襲っている。頼りになるのは自分自身だけであり、
どんな環境でも生きていける逞しさが、今後は最も必要とされる時代に入っている。

 「無限の可能性がある」と言われて育てられた
現代っ子は、ともすれば自己評価が高い。また、保護者も「我が子が無限に伸びる」という言葉を誤解していることも多い。「無限に伸びる」とは他の人との関係ではなく、その子においてである。

 昨日より今日、今日より明日が伸びるのである。1年前よりずっと成長している事実がそれを証明している。
誤解に基づく自己評価の結果、自己評価と社会の評価には大きなギャップが存在する場合も多い。これが最近起きる事件の一因ではないかとも思う。

 受験を通して子どもたちが身に着けてほしいのは、考える力であり、人間力である。自分の頭で考え、自分の力でやり遂げようとする気力がなければ、厳しい時代、カオスの時代には生き残れない。

 受験はまさにその試金石ではないであろうか?