ペン1本で授業ができるのが淳風塾教師! バックナンバー
「無料体験はありますか?」電話でよく聞かれる質問である。最近増えている「個別学習」は無料体験を実施している。そのため、無料体験が世間の流れになっているのだろう。
無料体験が可能なのは「個別自習学習」だからである。各々生徒は塾専用の問題をやっている。入塾希望の生徒も与えられた問題をやればいいので、現在の塾生の勉強には何の影響もない。つまり、現在いる塾生の邪魔にはならないのである。
それに反して淳風塾のシステムはまったく異なっている。例えば 理科・社会などは「重要事項のまとめ」を説明し、それを完璧に覚えさせるシステムである。授業そのものが淳風塾の生命線である。さらに今回説明した「重要事項のまとめ」を、次回は確実に覚えているかどうかをチェックする。
そのチェックテストもバカ覚えではできない問題になっている。この「重要事項のまとめ」を覚えさせてから、淳風塾オリジナルの問題集を解くシステムである。理解すべきことを理解せずして問題は解けないには小学生でも分かる理屈である。
また、数学、英語などは板書(ホワイトボードに例題を書いてやらせる)で、生徒の理解度を見ながら、例題の難易度を上げたり、下げたり、原点に返ったりしながら指導する。
現塾生はどこが理解できていて、どこが苦手かを教師はすでに把握している。そのため、この問題は誰に当てて説明すれば効果的なのかが、予め教師に分かっている。無料体験の生徒は、どこが分かっていて、どこが分からないか把握していないので、どのように質問すれば効果的に理解できるかなど、当然のことながら教師には判断が困難である。
さらに入塾希望の生徒に皆の前で質問して、その生徒が性格的に耐えられるかどうかも分からない。現塾生だけを当てて質問すれば「無視された」と無料体験の生徒が感じるかもしれないし、逆に無料体験の生徒が質問されて、答えにつまったりすれば、「皆の前で恥をかかされた」と感じるかもしれない。つまり、お互いに害あって一利なしである。
それだけではない。簡単に言えば、現在の生徒にも迷惑がかかる。教師と生徒とのやり取りをしながら指導する淳風塾の授業システムは、生徒を知り尽くしてこそ成立するシステムなのである。これは淳風塾の設立以来変わらぬ考え方である。
また、淳風塾の教師は「ペン1本で授業かできる」のが最低条件である。現在の塾には、問題がまともに解けない教師が想像以上に多い。それも当然だろう。優秀な教師が応募したいだけの給与を払ってないところも多いのだから…。
特別な知識を有しなくてもできる仕事と変わらない時給では、決して優秀な教師は集められるものではない。「個別学習」という自習の仕組みで、しかも何日でも塾に通わせて保護者を安心させるのが「狙い」であろうが、実際に成果が出ているかどうかで、その塾の良し悪しは一目瞭然である。
もう一度繰り返す。「無料体験」ができるのはなぜなのかを考えれば、その答えは明白である。いろいろな「無料体験」希望者がどれだけ来ても、今いる生徒の何の邪魔にならないからである。
無料体験しない代わりとして、淳風塾は保護者の授業参観を実施している。個別自習学習とか宿題の答え合わせの塾では決してできないだろう。
ペン1本で授業をしたり、バイリンガルによる英語で英語の授業などどの塾ができるのだろう。コロナ禍で参観授業ができなかったが、今年は実施する予定である。
2022年06月