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 新型コロナは怖いのか否か?   バックナンバー

 新型コロナの恐ろしさは何だろう?TVでは毎日東京都の感染者数、全国の感染者数を報道している。それがどれだけの意味を持つのか、私には分からない。

 私のような門外漢には新型コロナが一体どういう感染症なのかも分からないが、検査数が増えれば感染者数が増えるのは当然であるとは思う。だが、それが増えるとどういう影響を各方面に与えるのだろうか。

 これを分析して「週刊現代」が2回にわたって特集を組んでいる。7月25日号では、「第二波は来ない」大論争第2弾「恐怖をやたら煽るだけの新聞とテレビに惑わされるな」と。

 現代は言う、<この1か月で5400人の新規感染者がいると聞くと、不安になるかもしれない。しかし、感染者の数ばかりに気をとられ、その意味するところを考えずに、ただ、危ないと騒いでばかりでは、ことの本質を見誤る>。

 その根拠は、<新規感染者数は増えているが、7月に重症者は全国で17人しか増えていない一方、新規感染者の8割を30代以下の軽症者と無症状者が占めているという事実だ。>つまり、感染症にかかったとしても、無症状とか軽症ですむ人が圧倒的に多いという現実がある。

 さらに続けて、<都の感染者数が100人を超えるようになったのは7月2日、もう2週間以上も前のことで「時間が経てば重症化する人や死者も増える」というなら、現時点でそうなっているはず>と。

 <私は、すでに多くの日本人が毒性の低い新型コロナウイルスに感染済みで、集団免疫に達していると考えています、と驚きの分析をしたのは京都大学大学院医学研究科上久保康彦特定教授

 言われてみれば、どこか納得できる気もする。というのは新型コロナでの日本人の死者数は約1000人である。しかも、高齢者が多い。新型コロナでなくても亡くなっていた可能性もある。この数はインフルエンザで亡くなる年間約3000人と比べても決して多い数ではない。

 <確かに新型コロナウイルスは、感染者の年齢や健康状態しだいで重篤な症状をもたらすこともある。しかし、一方で、医学的に突き詰めれば「風邪の一種」にすぎないもとも厳然たる事実だ>とも週刊現代は述べている。

 確かに欧米諸国の重症者数、死者数と比べると、それらの数が圧倒的に少ない。日本人及びアジア諸国の死者数との違いには、何か特別な理由があるように思われてならない。さまざまな学者が、その理由を分析しているようだが、正確にその原因を把握できるまでにはまだまだ時間がかかるだろう。

 ただ、はっきりしていることがある。第一に新型コロナは感染力が異常に強いということだ。第二に日本人(アジア人)にとっては致死率は決して高くなく、インフルエンザより低い。第三に、実はこれが最も重要なのだが、このコロナに効くワクチンと薬が開発されていないことだ。それが新型コロナウイルスに対して疑心暗鬼になる最も大きな理由であろう。

 前述のように新型コロナについては未知な部分も多い。そのため、門外漢の私には「週刊現代」が正しいのか否かを判断することはできる訳がない。今後何年か経過して、新型ウイルスについての正しい理解ができるだろう。そのときがより早くやってくることを願ってやまない。
 * <  >は週刊現代引用



2020年08月