寿命が縮む食べ物 バックナンバー
週刊現代で目を引く記事に出逢った。連載記事「今週の へぇ～、そうなんだ」の記事である。タイトルは「ウィンナーを一本食べると２５秒間、寿命が縮む」ネタ本は「それで寿命は何秒縮む」判谷輝己著 すばる舎１４００円
＊『』は週刊現代引用
『環境学の世界では近年損失余命という概念が提唱されるようになった』という。従来の研究の結果をまとめて、健康被害との関係を数値化し「縮まる寿命の平均値」を出しているという。しかも、世界保健機構でもその数字を使用されているらしい。従って、単なる思い付きで根拠のない数字ではないようだ。
「タバコを吸うと１本１２分寿命を縮める」良く耳にするフレーズ」である。どういう計算式で出したかは分からない。しかし、タバコを吸う人と吸わない人の寿命の計算でほぼ算出できるだろうことは分かる。
前述のウインナー、ハムなど加工用に使われている肉は、大腸がんの発症を促すリスクが増大すると世界保健機構から指摘されているらしい。これを多く食べる人とそうでない人との差を計算しているという。
それだけではない。コーヒー１杯あたりで２０秒、タバコ１本の受動喫煙で２４秒、「『それで寿命は何秒縮む』判谷輝己著」をすべて読むとあらゆる食べ物が寿命を縮めるのではないかとさえ想像できる。
なぜなら健康に良いと思い込んでいる「ひじきの煮物」でさえも、含まれている無機ヒ素の濃度が非常に高いために、小鉢一人分でその損失余命は５８分という。身体に良いと思い込んで食べれば食べるほど命が縮むということになる。
さらには日本人には見落とせない食物がある。何と白米ご飯一杯で３９秒も命が縮むとある。『米はその成長過程で毒性を持つカドミウムを取り込んでしまう』ためらしい。ここまで言及されると食べ物はすべて命を縮めるような気がしてくる。
さらに運動不足の状態一日辺りで３１分損失余命、胃バリウム検査１回で３０時間４０秒。何と１回バリウム検査するだけで１日以上の損失余命とは！なぜなら『およそ３.３ミリシーベクトルの放射線を浴びる被爆リスクがあるから』らしい。
ここまで書かれると医者に行くのも、食べ物を食べるのも損失余命だらけに思われる。しかし、明確で否定できない事実がある。一ヶ月以上何も口にしなければ死ぬだろうことだ。
実際「週間現代」の別の週では、『コーヒーには様々な効能があることが解明されてきた』とある。『コーヒーを１日４杯以上飲んでいる人は、大腸がんのリスクが抑えられる』とハーバード大学が発表。「国立がん研究センターによれば、『コーヒーをまったく飲まない人に比べ、一日３～４杯飲む人は、死亡リスクが２４％低い』ことが明らかになった」という。
結局のところ、食べ物にはそれぞれ特徴があり、バランスよく食べて、しっかり運動することが健康にも長生きのためにも良いのではないかと思われる。さらにあまりこまごま考えない方がいいのではないだろうか？長生きしている人はクヨクヨしないで朗らかに生きているような気がする。
２０１7年０2月