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 伸びる生徒、伸び悩む生徒    バックナンバー

 塾に入って大きく伸びる生徒と伸び悩む生徒がいる。両者のどこが違うのだろう。もちろん人間存在は複雑な要素がからんでいるので単一の判断基準では計れない。多面的に見なければその理由は分からない。

 
第一に挙げられるのは、基礎をどれだけ固めているかどうかである。それまでの基礎が出来てない場合はなかなか上がらない。やってもやってもなかなか結果が出ない。学年が上になるほどその傾向は強くなる

 
英語を例に挙げれば明確に分かる。教科書によって若干異なるが、中1でbe動詞、一般動詞、三人称単数の概念と時制は現在形、過去形を学ぶ。中2では不定詞、助動詞、比較級、時制は進行形、中3では関係代名詞関連(分詞)、時制は現在完了形、くらいである。

 つまり、
文法的な基礎の大半は中1で学ぶのである。それだけではない。中学校3年間で身につけるべき約500の単語のうち、どの教科書でも中1で約300単語を学ぶ。中1で文法、単語をほとんど身につけてない生徒が、中2、中3で一気にそれらを覚えられるとは思えない。

 
保護者の生徒への対応についてもさまざまな相違がある。もちろん、親は子どもに夢を託し大きな期待を寄せる。それはどの親も共通で違いはない。しかし、その接し方はさまざまである。すぐに思いつくのはストレートに「勉強しなさい。」をまるで口癖のように繰り返す保護者

 
民主的な方法-家族の話し合い-で子どもの目指す学校を決める家庭もある。この場合は話し合いという形態を取りながら、実は母親の意見をうまく押し付けてことも多々あるようだ。つまり形を変えた押し付けである。子どもはそれを分かっている

 
テストの結果が返るたびに、あるいはほぼ毎日「あの先生で大丈夫?あの塾で大丈夫?」と心配を口にする保護者もいる。保護者の不安を子どもにぶつけているのだろうが、言われている子どもがどんな気持ちになるかは想像できないようだ。

 
毎日、毎日これを繰り返して言われれば、「この先生に教えてもらって大丈夫だろうか?この塾に行って大丈夫なのだろうか?」と不安になる不信感を持って学校の教師とか塾教師を見るようになる

 保護者本人は、子どものことを思って「良いこと」を言っていると思っているのだろうが、
授業の吸収率を保護者が下げさせているようなものである。つまり、子どもの足を引っ張っているのである。

 決断力のある保護者?によっては、
1回1回のテストの結果が思わしくない場合は塾を変える方もいる。まるで「塾の渡り鳥」である。しかもその結果の良し悪しの基準は前回の得点、順位もさることながら、今までで最も良かった得点・順位が基準とか、保護者の行かせたい学校に届く得点・順位である場合もある。

 私は何度もこのコラムで指摘している。
子どもは親の所有物ではない。アクセサリーでもない。子どもはそれぞれ人格を持った人間である。子どもの人生の主人公は子ども自身であって、保護者ではない。

 
力ずくで勉強をやらせ一時期思う結果が得られたとしても、決してそれは長続きするものではない。現在より遥かに厳しい時代を生き抜かなければならない子どもたちが、自ら考え、自ら行動できる人間になるように、保護者は温かく見守るしかないのではないだろうか?

2016年12月