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「食べログの評価点を信じている?」    バックナンバー

 ネットにつないでいる人の大半は「食べログ」を見た経験があると思う。標準を3として、全国の店舗の評価を5点満点で投稿者(レビュアー)が評価するグルメサイトである。「カカクコム」が運営するその「食べログ」の評価が今不信感を持たれている。

 ご存知のように、食べログにレビュアーが、食べたお店の料理・味、サービス、雰囲気、CP、酒・ドリンクなど個々に採点し、さらに総合評価点をするシステムである。食べログでお店を検索すると、店舗名の下にそのお店の評価点が書かれている。この評価に重きをおいて店選びをしている人も多い。

「評価が3.5を越えているから美味しいお店」「4を越しているからすごいお店」など、その評価によって客数の増減もあるらしい。その評価の点を見て、不自然に感じた人もいるはず。なぜなら、書き込みをしている人の評価点と、食べログの総合点とアンバランスに感じる店も結構ある。

 もちろん書き込んだ人たちの単純な平均点ではないのは理解できる。なぜなら10店舗しかその分野のお店に行ったことのない人と、1000店舗もの経験のある人では、その評価の信頼度に差がつくのは当然だからである。

 しかし週刊文春によると、「投稿実績2000以上ある人気レビュアーA氏が語るには、『9月6日に行われた食べログのアルゴリズムのチューニングで、実際のレビューや点数が高評価に関わらず一気に点が下がった店が続出した』らしい。

 例えば『関西のあるお店ではレビュー件数28件のうち5点満点2件を含めた20件以上が3点以上で、3点以下は1件だったのに、3.5から2.97に急降下している』」という。つまり「良いお店」が「標準以下のお店」になったということだ。

 さらには『神奈川県の飲食店Yではレビュー件数13件のうち、3点以下が1件もなく、投稿数2000件以上のヘビーレビュアーらが4点と高得点をつけていた。それなのに3以上から2.99に下がってしまったのです』とも週刊文春は指摘している。

 また、「都内や京都で飲食店「ウルトラチョップ」を経営する「高岳史典が自店の点数がいきなり3.0にリセットされ、『食べログのネット予約を使ってもらわないと検索の優先順位を落とします』と告げられたことをツイートしたところ、ネットなどで大騒ぎになったのだ」。実はこれが今回の「食べログ疑惑」の発端であった。

 これらは明らかにレビュアーだけの評価ではないことを示している
カカクコムの広告戦略の一面が見え隠れする。本来、食べログはその性質上、レビュアーによるお店の評価のはずである。それが信頼を高め、サイト訪問者数の多さにつながっていた。

 今回の食べログへの不信感は利用者ファーストではなく、カカクコムファーストではないかと利用者に感じさせた。実際ネットで店舗を探すとき「標準」として上位にあった店舗は実は「広告順」であったことも今回判明した。現在はその指摘を受け、「標準順」から「広告順」の表記もされている。

 数年前にも「食べログ」が問題になったことがある。「食べログ」の点を上げるために、それを請け負う業者の存在があった。企業がその業者に「ヨイショ」の投稿を依頼していたのである。

 前回のそれは「カカクコム」自身の問題ではなく、「食べログ」の仕組みを悪用した業者の問題であったが、今回は運営する企業そのものの体質が問われたようだ。そのため「カカクコム」の株価も大幅に下がっている。

 しかし、私が何度も指摘しているように、人の味覚も千差万別、雰囲気も好きな雰囲気、嫌いな雰囲気などこれまた千差万別である。その上、自分ではネタ、味の細かな識別ができると自信を持っていても、実際に目隠しテストをするとどれだけの信頼性があるかは不明である。

 正月番組の浜ちゃんが司会をする「一流芸能人」「三流芸能人」?の番組でも明らかなように、「ガクト」のような「神の舌」を持った人が何人も居るわけではない。また、居たとしても自分の味覚と合うかどうかは別問題である。ましてや運営会社の意図によって左右される評価で店選びの基準とするのはどうであろうか?

 「良い店」「悪い店」は誰が決める?それはアナタであって他人に決めてもらうことではない。今回あらためてそのことを再認識させられた。

*注:興味のある方はどこかのお店を取り上げて、各レビュアーの書き込みとそのお店の5点評価を調べて下さい。評価点とレビュアーの書き込みの差が一目瞭然のお店も多い。

2016年10月