「カープ優勝の美酒は近い!」 バックナンバー
リオのオリンピックでの日本選手の活躍が誇らしい。男子体操団体金メダル、内村選手の個人金メダル獲得は、まさしく神がかり的であった。柔道も男子はすべての階級でメダル獲得。水泳でもキングオブスイマーとでもいうべき400m個人メドレーでの金メダル。
さらにはバドミントン、卓球、シンクロナイズドスイミングなど…。レスリングも金メダル獲得。久しぶりにメダルラッシュに沸いている。
地元広島県で言えば、庄原出身の金藤選手が平泳ぎで金メダルを獲得。TV・新聞などの報道で、私がこれ以上説明をする必要もないほど日本中がオリンピックの話題で盛り上がっている。
卓球の団体戦で銅メダル獲得の報道には胸が詰まる。あの泣き虫愛ちゃんが、キャプテンとなって活躍。「みんなの足を引っ張って!」と涙を流すシーンは何度見ても感極まる思いだ。
しかし、私自身もっと興味があるものがある。私だけでなく、多くの広島人にとって気になって仕方がない話題がある。それはもうお分かりでしょう。広島カープである。10ゲーム以上離していた2位との差が4.5ゲームまで縮まった時がある。さすがに肝を冷やした。
オリンピックは国を挙げての大会で、国全体から捉えると確かに国民の多くが興味のあるのは理解できる。だが、オリンピックは4年に1度ある。しかし、カープが優勝すれば、何と25年ぶりの優勝になる。6倍以上の永きである。
昨年広島ファンが湧いた。バリバリのメジャーリーガーの黒田投手が16億円の提示を蹴り、4億円のカープに帰ってきてくれたのだ。日本を代表する投手である前田もいて、「今年こそは!」と大いなる希望を抱いた。カープ女子も湧いた。だが、優勝どころかジャッジミスも加わって、まさしく泣きっ面に蜂で4位。
今年は前田がメジャーに行ってしまったため、ほとんど期待はしていなかった。もちろん、5月の鯉幟の季節に調子が良くても、ほとんどのファンはそれが続くとは想像の外だった。交流戦が始まると、ズルズルと負けが込む-そう思うファンも多かったに違いない。実は私もその一人であった。
ところがどうしたことか、交流戦でも勝ち越しを決めた。特に最後の3試合は鈴木選手の「神ってる」勝負強さに痺れた。まさか!の3連続のホーマー。ズルズル下がるどころか、1時期には2位と11ゲームもの差をつけていた。
8月18日現在の差は7.5ゲーム。巨人との直接対決は残り7ゲーム。直接対決で0勝7敗でもカープが上になる。どう考えてもカープの優勝は間違いなさそうである。自信を持って言える!?
しかし、どこかに20年前と似ているような??10ゲーム以上離していたのに、3位の長嶋巨人に優勝をさらわれたメークドラマのあのときと…。3連続ホーマーは20年前4番打者の江藤選手以来である。
20年前、その4番打者江藤が怪我で戦線離脱。今年は4番打者のエルドレッドが怪我で戦線離脱。何とも奇妙な一致である。ただ、違うのはカープには厳しいメジャーで生き抜いた黒田がいる。精神的な支柱になる?新井がいる。エルドレッドも復帰!
絶対、大丈夫! きっと、大丈夫! たぶん、大丈夫!
2016年08月