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 日本人は太っていない!     バックナンバー

 最近足長で小顔の女性が増えてきた。生活習慣と食生活の関係なのだろう。私が子どもの頃の漫画には八頭身美人が登場していた。それはまさに欧米人特有の、いわば異空間の世界であった。

 しかし、最近では街を歩いていると、どこでもこういうスタイルの女性を見かける。今や八頭身(身長が頭の長さの八倍)という言葉すら死語になっている。

 実際、アメリカ人と、アメリカ育ちの日本人の平均身長の差は4cmしかないというデータもあると聞く。畳の生活からイスの生活に変わったこと、食生活が豊かになったことが短期間に日本人の体型を変えたのだろう。

 特にTVに出る
若いタレント、アナウンサーはほぼ例外なくこういうスタイルである。その上、肉感的なタイプは少なく、細身の女性がほとんどである。彼らは異常なほど細身の体型に執着しているようだ。痩せている方がTV映りが良いからだろう。彼らが美しく感じる体重は標準の90%だと説く人もいる。

  海外によく行く人のコラムを読むと、
「日本のTVに出ている人は幼児体型が多い」という。その言を借りれば、かなり異常なようだ。これは日本独自の美意識であろうか?それとも本人の思い込みであろうか?淳風塾の初期の卒業生の中には、中年太りで嘆いたり、悩んでいる人もいるはず。

 ところが、
客観的にみると決して太ってはいない。標準体型にも関わらず、「自分は太っている」と感じているに過ぎない。こういう「思い込みの人」をターゲットにした、痩せるための商品のCMが盛んにTVで流される。その象徴ともいえるのが、深夜のショッピング番組である。ダイエットに関する商品がウンザリするほど垂れ流されている。

 
日本人はそれほど太ってはいない。にも関わらずなぜ痩せたがるのか、私には到底理解できない。おそらく、細い=美しいという図式が出来上がっているのだろう。しかし、本人の希望通り痩せても、それを他人が美しいと感じるかどうかは、はなはだ疑問である。むしろ、自己満足に過ぎないのではないだろうか?

 
国際的に言えば、体重を身長で2回割って25までが標準体型だと聞いている。例えば身長が170cmで体重が70kgの場合は、70÷1.7÷1.7=24で標準である。身長が160cmの女性では逆算すると64kgまでが標準ということになる。 しかし、その64kgの女性は「恥ずかしくて体重が言えない」と感じるに違いない。

 この女性が50kgを切ると、痩せ過ぎであろう。万一、45kgを切ると健康問題が発生すると思われる。
あまり痩せていると、手術が必要な場合に、それに耐えられるだけの体力がない恐れがあることをご存知だろうか。

 むしろ、
「やや太り気味」の方が長生きするという論調さえ、最近出始めている。一時期流行した「メタボ体型」という言葉を、最近あまり聞かなくなったのもそのためだろう。 そもそもウエストが男性90cm、女性85cmなどその数字にはまったく根拠がないとさえ思っている。背丈によってずいぶんウエストは左右されるだろうに…。180cmと160cmの身長ではウエストが違うのは当然のことだ。

 記憶のいい人なら、私がよく言っていたことを覚えているだろう。「君たちお母さんが太っているのを悩んでいたら、アメリカに連れて行って上げるといい。小錦の兄弟姉妹のような人が一杯いて、『自分は栄養失調だ』」と自信を持つはず」。

 
歴史に残っている国際的な大スターでも痩せている人は少ない。私にはオードリーヘップバーンしか思い浮かばない。日本でも山口百恵さんも決して痩せてはいなかった。

 
しっかり食べて、しっかり運動して、やや小太りになって長生きしようぜ、卒業生諸君!

2011年11月