淳風塾の考え方
淳風タイムズ
ウソのようなホントの話
塾長の独り言
テレビ出演
 マスコミ報道
リンク
チキンハウスバナー
 

 伸びる生徒・伸び悩む生徒の差!     バックナンバー

 定期試験の対策をしていて、しみじみ感じることがある。伸びる生徒と伸び難い生徒の差が歴然としていることである。勉強に対する集中力がすごい生徒と、集中力が欠如している生徒の行動パターンの差は結果に明確に出る。

 普段はのんびりしていても、ここ一番では集中力を発揮する生徒と、遊びと勉強のメリハリがつかない生徒がいるということである。

 それは学校でも同じではないだろうか?授業をしていて、関係ないことをしゃべりたがる生徒がいる。常に自分がしゃべるタイミングを見計らっているようにさえ感じることもある。教師が説明するとき、ある例を挙げると、その例を必死に突っ込むのである。要は授業を脱線させたがるのである。

 なぜ、こういう差が生じるのであろうか?もちろん、一つには教師が最も説明したいことが分からないのである。つまり、相手のもっとも言いたいのかが理解できないのである。もう一つには素質的な要素もある。じっと机に向かったり、落ち着いて考えるのが、生来苦手なタイプである。しゃべったり、身体を動かせることが好きな性格から来るのであろう。

 しかし、そればかりではない。「点はどうでもいい」と心の底では思っている生徒もいるように思われてならない。端的に言えば、「高校はどこでもいい」とさえ思っているようだ。実際問題として、本音を尋ねると、それを口にするのである。 保護者の前では、決して本音を語らないだろうが、親しくなった教師には、ズバリそれを口にする。

 良い学校には行きたいが、それは努力してでも行きたいのではなく、行ければラッキー程度の位置づけである。 「アナタのためを思って言っているのよ!」と保護者からは、耳にタコができるほど聞かされている。また、可能ならば、それに応えたいと思っている。しかし、身体がそのように反応しないのである。

  どこからそれは生じるのであろうか?その最も大きな理由は、2つ。その1つは相手の話を聞く癖付けができていないことである。一方的に自分の主張だけを話すような我儘(わがまま)に育っていれば、その子は塾だけでなく、学校でも、日常の友人関係でさえもそういう言動を繰り返す。 そういうタイプは意外に多い。

 失礼を承知で言えば、お子さんの話をじっくり聞いてあげていない保護者のタイプが多いような気がする。これは統計的に裏づけされたものではなく、私の約30年の現場感覚である。

 次に、幼いときから「知的興味」を伸ばす癖付けができていないように思われてならない。学校に行くまでは過度に甘やかせて、自分の思い通りに行動させる、それでいて、学校に行き始めると、保護者はテストの結果が気になって仕方がない。そのために求めるのは結果だけ。

 「三つ子の魂百まで」ということわざがあるように、幼いときからの躾が大きく左右しているのではないだろうか?落ち着いて物事を考えたり、いろんな物事への関心・興味を持つ癖ができていないのである。

 一朝一夕にそれは治るものではない。特に学年が上になるほど難しい。本人の強い意志と周りの支えがあってこそ可能である。さぁ、あなたのお子さんはどちらのタイプだろうか?

2011年06月