淳風塾の考え方
淳風タイムズ
ウソのようなホントの話
塾長の独り言
テレビ出演
リンク
チキンハウスバナー
 

 ペットを飼っていますか?      バックナンバー

  なぜ犬を飼うのか?一昔前までは家を守る-番犬が彼らの役割であった。ところが、今やその役割を彼らに求める飼い主は小数派で、ペットとして飼う人が絶対的多数だろう。

  最近、年寄りの犬を見ることが多くなった。ヨボヨボ散歩に連れていってもらう犬を見かける。どう見ても10年は過ぎているだろう、と思われる犬も多い。昔はこんなに年寄りの犬を見かけることは少なかったように思う。

  考えてみるとそれも当然だろう。動物病院も増えて、犬の健康管理も進んだ。その上、彼らの食べ物も劇的に変わった。昔は飼い主の残り物が彼らの食べ物であった。しかし、現在はペットフードも種類が豊富で、犬の種類別、年齢別だけでなく、グルメの缶詰も豊富である。人間並みに国産にこだわる飼い主も多い。

  ペットフードに関する市場も増えて、ペットショップも日本のいたるところにある。百貨店・スーパーなど大型店でも、ペットに関する広い売り場を確保せざるを得ない状況にある。それに連れてコンビニエンスストアでもペットフードを売っている。

 動物病院もかなり増えた。しかし、それを上回る需要があるのだろう?診察を受けるのに2時間待ちの病院も結構ある。飼い主が病院で待つより、ペット病院で待たされる時間が長くなることも日常茶飯事である。 さらには犬の美容院も多く、一回六、七千円が普通である。

 徳川綱吉が生きていたら、彼はどのように思うであろうか?「それは行き過ぎだろう!」と言うかもしれない。まさに「お犬様様」である。

 
なぜ、空前のペットブームが到来したのだろうか?それは言うまでもなく、家族制度の変化によるものであろう。今や、少子高齢化が急激に進行し、核家族から二人家族、一人家族が中心になっている。

 
必死に子どもを育てても、その子どもたちと孫に会えるのは、年に数回あるのは多い方で、孫が大きくなれば一回だけ、あるいは二、三年に一回という人も少なくない。

 
親子というだけで、他人とまったく同じである。いや、むしろ近くの他人の方が頼りになると考えてる人がいても、決して不思議ではない。その代償に動物を飼う。「子どもよりかわいい」「配偶者よりいい」と感じている飼い主も実に多いのではなかろうか?

 先日偶然出会った、犬を散歩しているあるお婆ちゃん。動物病院の先生に「主人より犬の方がいいんです」と告げたら「それはご主人には言わないように!」と釘を刺されたという。これには笑えた。

 
動物を飼っていると、逆に動物に癒される。「飼ってやっている」のではなく、逆に「癒してもらっている」と日々感じることが多い。お婆ちゃんの言い分が理解できないこともない。

「じゃ、あなたはどうか?って…」-わたし?もう「ポコたん」(シーズー犬)にメロメロよ。

2010年08月